どうも、Ryuです!
今回は私が以前中国・上海の中国工商銀行(ICBC)にて、
銀行口座を開設したときの話をしたいと思います。
その前に、まずそもそも
なぜ口座を開設したいか??
という疑問がある方もいらっしゃると思います。
なぜ口座を開設するの?
その理由は一点のみです。
ズバリ、微信支付(Wechat pay)と支付宝(Alipay)を使用できるようにする為です。
爆買いが流行し出した頃を境に、都心部だけでなく、
田舎のイオンやコンビニのレジでも上のマークを一度は目にしているはずです。
日本でも認知度はかなり上昇したと思いますが、
「中国人が使う決済だから自分には関係ない」
と考える人がほとんどかと思います。
それで全く問題ないと思います。ですが、
中国旅行や留学、移住するとなると、
必ずこの2つの決済が必要になるのです。
これらを使用するのに、現地の銀行口座と紐付けするのが不可欠なんです。
中国では日常の99%はQR決済です。(個人の体感)
それはかつて偽札が横行したり、グレーな取引やなんやかんやが山ほどあったのだと思いますが、
それらを電子化することにより、基本的には全てデータとして取引記録を残すようにして、
不正を起こりにくくしたみたいです。一般の民衆も偽札を掴まされることがなくなるので、
QR決済の使用を進めることが出来たのだと思われます。
たまに山から降りてきた爺ちゃん婆ちゃんが野菜やひよこを都市のど真ん中の屋外で
売ってたりしますが、そういう決済では現金のみだったりします。(QRの張り紙を持ってたりもします)
あと現金のみだったのは、上海の虹桥空港と浦东空港の連絡バスがあるのですが、
そこは現金のみでした。確か数十元。
外国人だけでなく、QR決済にどっぷり浸かっている現地民もいたので、
バスの車内は大荒れでした。。笑 スタッフはこれを毎回車内でやると思うと大変ですね。
実際の口座開設の流れ
2016年11月に上海を訪問しました。
まずはMaglevことリニアモーターカーで龙阳路站 へ行き、
メトロに乗り換える際に、個人商店で音声電話付simカードを購入。
200,300元(現在のレートで4000~6000円)したので、結構高かった。
当時外国人が中国で銀行口座を取得するには、
1.パスポート
2.現地の電話番号(日本の番号ではダメ)
3.中国国内の在住住所(ホテルの住所でok)
という簡単なものでokだったので、ハードルが低かった。
ただ現在はこれに加え、
日本でのマイナンバーに記載の納税者番号も必要なようで、
銀行によっては外国人の口座保有を原則禁止しているところもあるみたいです。
そういうわけで私が選んだ銀行は、
中国工商銀行になります。通称ICBC。
理由としては、当時ネットで調べた際に、
現地に在住していない邦人の方が少し前に開設に成功しており、
しかも上海の支店名も公表していたため、その支店目がけて私も行くことにしました。
そして中国でもトップ3に入るメガバンクとのことで、
中国のどの地方に行ったとしても、ATMや窓口へのアクセスが比較的容易な点で同行を選びました。
場所は有名な観光名所、南京东路のど真ん中、
こんなところです。地図中央の銀行の下に斜めに緑の線が走っているのが南京东路です。
銀行の正面からの良い画像がありませんでした。
南京东路はこんなところです。常に歩行者天国のストリートです。
たまに観光用の遅めのチンチン電車みたいなのが通ります。
その銀行を初日すぐに訪問し、
中国の銀行はエントランスに大体警備員が立っており、
「訪問目的は何だ?」みたいなことを必ずと言っていいほど聞かれます。
訪問を拒否されるということはないです。
口座(账户zhànghù)を開設しに来たということを中国語なり英語なりで伝えると、
入り口にある端末で口座開設みたいなボタンを押してくれて、すると待ち番号の紙が出てきてしばらく待機するという感じです。大体どの銀行も同じだと思います。
ただ英語オンリーで乗り切ろうとすると、向こうサイドに英語話者がいなければ開設を断られることも
あると思うので、中国語の単語だけでもいいので、使ったほうが成功確率は上がる気がします。
自分の番号が呼ばれ、窓口に座ると、曲がりなりにも大都市上海の銀行行員というのはエリートに属する人たちなので、
英語を話せる人も少なからずいるとは思いますが、私の場合は中国語オンリーの人でした。
まずはパスポートとホテルの住所、自分の身分をその場で記入して提出。
電話番号は窓口から電話をかけて本当かどうか確認されました。
またATM操作時などに使用する6桁のパスワードをその場で設定しました。
6桁なのが注意です。日本は4桁だと思います。
あとたしか口座には最低いくらかの預金を最初に入れないといけないと言われ、
その場で現金100元くらいを渡して入金してもらいました。
こちらとしてはやることはそれだけです。
向こうもこちらがあまり中国語を介さないと分かると、
言葉での説明の大部分をおそらく端折り、銀行カードのパンフレットと、
振込時のワンタイムパスワードを生成する小さな電卓みたいなものの説明を簡単に受けて終了。
全体としてはおそらく1時間もかからずに開設完了となりました。
ICBCカード。確か2種類のデザインから選択できて、
もう一方は初期のwindowsのデスクトップみたいな色をした面白みが無いものだったので、
このよくわからない奇抜な方にしました。
ホテルに戻ってから、事前にインストールしていたwechatとalipayの支払い機能の部分で、
口座番号を入れて紐付け完了、あとは口座内の現金で各アプリにチャージし、
無事に使用可能となりました!
注意点
中国でQR決済を使えれば、基本的には怖いものなしです。
ただ、それが使えるのも実は中国大陸だけの話です。
厳密に言うと、香港・マカオでは使用不可、(もしかしたら最近の香港は違うかも・・要確認)
台湾や日本、タイなど、他の国でwechat pay、Alipayマークがあっても使用できません。
使用しようとすると、中国語で、
「あなたのアカウントは中国の身分証と紐付いていない為使用できません」と出ます。
wechatとAlipay共に当然中国の身分証を登録してはいない場合はこのようになります。
ちなみに中国人の妻は身分証を登録しているので、日本でも自由に使えてます。
(円安時は元建てのwechat payやAlipayで払った方がお得です)
あとは、私の不注意なのですが、
ATMでの6桁の番号入力時、日本の癖で4桁を入力してはエラーというのを3回以上繰り返してしまい、カードにロックがかかってしまいました。
その場合支店の窓口に行き、その旨を中国語で伝えてロックを解除してもらわないといけないので注意が必要です。
私は湖南省の長沙の支店で妻に説明してもらい、ロック解除してもらいました。
あともう一点、
おそらく口座開設時に登録したパスポートの有効期限が既に切れたため、
口座に残っているはずの現金をwechat payとAlipayにチャージできなくなってしまったので、
またそれも次回訪中時に解決しに行かないといけません。。
色々と管理維持も大変ですが、その分メリットも大きいので、一度ご参考にしてみてはいかがでしょうか。
コメント欄にて質問などもいただければと思います。
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