以前の投稿記事で、
海外旅行のお金はATMでのキャッシングがオススメだとお伝えしました。
ただ、以前の記事では紙幅の関係上、キャッシングに関して掘り下げることはしませんでしたが、
現地で使用する通貨が
- ドル($)
- ユーロ(€)
- ポンド(£)
などの主要国際通貨であれば、日本の銀行で用意してから訪問しても、
現地との為替差はほとんどないですが、(もしくは日本よりも高い場合も有)
それ以外の通貨は、例えば現地着の時間が深夜で不安だったり、
あるいは到着地が地方の空港などであれば、
少量を日本で用意して行っても良いかと思います。
ただ日本の空港でも扱っている通貨には限りがあるので、
マイナーな通貨は現地で入手するしかありません。
今回はキャッシングのATM画面の進め方と、
更に海外ATM特有の注意ポイント、
あとは私が実践していることをご紹介いたします。
- ATM画面の進め方
- ATMに入れる前に、事前の確認
- ATMを操作する
- 旅行者が多く使ってそうなATMなのかどうか
- カード挿入口に不審な異物がないかどうか
- カードを挿入
- 使用言語を選択(1,2は逆の場合もあり)
- Select type of transactionの時はWithdrawalを選択
- Cashing,Cash advance,Saving Accountのいずれかを選択
- Fee Noticeなどの画面でYesかNoはYesを選択
- カードの4桁の暗証番号を入力(2-5のいずれかの間に入る場合もあり)
- 金額の画面では希望の額を選択
- 日本円と現地通貨のレートが画面に出たら、常に『without』を心がける!
- 現金とレシートを入手し、another transactionはNo!
- キャッシングの請求が来る前に一括で支払う方法(セディナカードの場合)
- まとめ
ATM画面の進め方
ATMに入れる前に、事前の確認
事前確認が2点あります。
- カードとATMのロゴが合っているか
- カードそのものの海外キャッシング枠を確保しているか
カードとATMのロゴが合っているか
基本的にほとんどのクレジットカードやデビットカード、国際キャッシュカードなどは
そのままATMでキャッシング用に使用することが出来ることかと思いますが、
まずはお手持ちのカードに下記のマーク、
があることを確認してください。
あれ? じゃあAMEXは? と思われた皆さん。
そうです。実はAMEXは現在はキャッシングが基本的に不可なのです。
(かく言う私もお恥ずかしながら、今回自分で調べてみて初めて知りました。)
2012年6月くらいから規定が変わり、
- AMEXの法人カード
- AMEXとの提携カード
以外は全てキャッシング不可とのことです。
つまり個人のプロパーカードであるANAカードや、
私のメインカードでもある『マリオットボンヴォイ・プレミアム・カード』
などの人気クレジットカードの多くはキャッシング不可になります。
カードそのものの海外キャッシング枠を確保しているか
もう一つはカードの契約時に海外キャッシング枠を申請し、
確保しているかどうかを確認する必要があります。
各カード会社に問い合わせして確認し、もし確保していなければ、
自分が利用するであろう金額の申請を行ってください。
(あくまで個人の肌感覚ですが、50万円以下はほとんど属性問わず確保出来る気がします)
ATMを操作する
いよいよ実際の操作の段に入りますが、
その前に細かいですが2点見て欲しい部分あります。
私はこの2点を気を付けるような気持ちを持っているか否かが、
より旅を安全に進められるかどうかを分けるポイントだと考えています。
- 旅行者が多く使ってそうなATMなのかどうか
- カード挿入口に不審な異物がないかどうか
旅行者が多く使ってそうなATMなのかどうか
私は人の往来が全くない所にぽつんとあるATMはあまり使いたくありません。
それは万が一お金を引き出している最中に万が一周囲から襲われた際に、
助けを求めても、その声が誰にも届かない可能性が高くなるからです。
それよりは、多少人通りがあって、衆人環視が効いているような立地に設置されたものを
使用した方が、襲われたとしても助けを求められる可能性が高いです。
空港の両替所横にあるATMも、トラブルがあった際に
その両替所の人に助けを求められるので、メンタル的にもオススメです。
カード挿入口に不審な異物がないかどうか
これは空港のATMというよりは街中にあるATMの方が
発生する可能性が高そうなイメージですが、
上の画像のように、いかにもATMの付属物のようなものが
取り付けられているが、実はそれはスキミングの機械だったというものです。
流石に空港のATMは大丈夫だと思いますが、
そういう油断を突いてくるのが犯罪ですので、くれぐれも御用心ください。
では実際のATMの操作になります。
- カードを挿入
- 使用言語を選択(1,2は逆の場合もあり)
- Select type of transactionの時はWithdrawalを選択
- Cashing,Cash advance,Saving Accountのいずれかを選択
- Fee Noticeなどの画面でYesかNoはYesを選択
- カードの4桁の暗証番号を入力(2-5のいずれかの間に入る場合もあり)
- 金額の画面では希望の額を選択
- 日本円と現地通貨のレートが画面に出たら、常に『without』を心がける!
- 現金とレシートを入手し、another transactionはNo
カードを挿入
まずはカードを入れます。
私は経験がないのですが、たまにATMに飲み込まれたまま、
出てこなくなった話や、他の方のブログでもそういう話があるので、
その際はATMのどこかに緊急連絡先があるかと思うので、
躊躇なく連絡しましょう!
使用言語を選択(1,2は逆の場合もあり)
日本人が多く渡航する国・地域の場合は日本語が選択できる
ところもなくはないようですが、
大多数は現地語か英語ですので、
自分が得意な方を選びましょう。
Select type of transactionの時はWithdrawalを選択
次に取引(transaction)の種類を選択します。
WithdrawalやCash advanceという文言があるかと思うので、
それを選択します。
ちなみに写真のように左側に物理ボタンがあるパターンと、
タッチパネルのパターンがあります。(物理ボタンの方が多め)
Cashing,Cash advance,Saving Accountのいずれかを選択
次にこのカードのアカウントの種類を選択します。
- Saving account, Savings(普通預金からの引き出し)
- Current, Checking account(当座預金からの引き出し)
- Cashing,Cash advance,Credit card(クレジットカードのキャッシング)
大体はこれらの選択肢があるので、
クレジットカードのキャッシングに該当するものを選択。
ただ、Savingで進めても、
「このカードは使えません」となるか、
もしくはそのままキャッシングを選択した時と同じように
進めることがあるので、そんなに神経質にならなくてもよいのかと思います。
Fee Noticeなどの画面でYesかNoはYesを選択
この画面では現地のATMの設置銀行ごとに
ATM利用手数料を徴収することが多いです。
大体一回の取引で、日本円で数百円から千円くらいが
キャッシング金額と合算して請求してきます。
ただ、これを承認しないと先に進めないので、Yesにせざるを得ません。
しかしながら、私が愛用しているカードであるセディナカード
を使用すると、このATM利用手数料が全て無料になるんです!
(こちら広告ではございませんが、海外のキャッシング用に非常に便利なカードになります)
同じようにATM利用手数料の画面は出るのですが、
いざ請求が来た際に詳細を確認すると、
確かに手数料分の金額が請求されておりません。
稀に請求されることもあるみたいですが、
帰国後カードに問い合わせすると、返還してもらえることもあるみたいです。
ただ、通常のクレジットカードとしても使用は出来ますが、
ポイントの料率は高くはないので、あくまで海外のキャッシング用に保有しております。
(私の保有している普通のセディナカードは国内・海外の旅行保険も付帯しておりません。)
年会費も無料なので、是非作成されることをオススメします!
カードの4桁の暗証番号を入力(2-5のいずれかの間に入る場合もあり)
次にカード作成時に設定した4桁の暗証番号を入力し、Enterを押します。
日本の場合は4桁ですが、中国のATMなどは6桁を要求してきたりしますが、
4桁だけ入力し、Enterで問題ありません。
金額の画面では希望の額を選択
暗証番号入力が成功すると、金額選択画面です。
画像のようにあらかじめ設定された金額を選択しても良いですし、
Otherを選択し、自分の希望の金額を入力しても構いません。
事前に訪問国の通貨のレートを知っておき、金額を入力しないと、
とんでもない金額、とんでもない枚数の紙幣が出てくることもあるので、
注意しておきましょう。
日本円と現地通貨のレートが画面に出たら、常に『without』を心がける!
この画面がATM操作における、ある種の一番の注意点かもしれません。
大概のATMでは金額を選択した後に、このような画面が出ます。
端的に言うと、
この銀行がカードを保有しているあなたの国の通貨(日本円)に変換してあげましょうか?
という意味合いの質問になります。
何の疑問も持たずにこれを聞くと、
もしかしたらラッキー!と思い、変換を希望する(continue with conversion)
を選択してしまうかもしれません。
が、これは実はワナなんです!
この変換レートがマーケットレートにプラスして大きく乖離していることが多く、
請求が上がってきた時に、その高い金額にとてもびっくりしてしまいます。
なので、ここは変換を希望しない(continue without conversion)が正解です。
銀行が変換しなくても、クレジットカードの発行ブランド(visa,masterなど)が、
それぞれ最新のレートに基づき、請求時に日本円に変換してくれるので、
全く問題ありません。
これは実はクレジットカードでの支払いの場面でも同じようなことを
尋ねられることがあります。
Would you like to pay in Japanese yen? や、
あるいはクレジットカードを指す端末の画面に、
現地通貨か日本円を選んでください、と出てきて、その選択を迫られたりしますが、
内容は同じで、現地通貨でいいです。
また、実はその中でもmasterの方がvisaより若干レートが良いことが
知られていますが、これもその時の時と場合にもよりますし、
大金をおろさない限りは誤差の範囲かと思うので、個人的にはあまり気にしていません。
現金とレシートを入手し、another transactionはNo!
無事に先ほどの関門を抜けたら、あとは大きな問題はございません。
現金を入手し、その時のレシートは必ず持っておきましょう!
後々何らかの問題が起きた際に、大きな証拠の一つになります。
終わり際に、
別の取引も行いますか? Yes or No
のような質問がきますが、Noで構いません。
キャッシングの請求が来る前に一括で支払う方法(セディナカードの場合)
さて、ここからはATM使用後の話になります。
使用したカードや、日本、現地国の土日祝日の関係で前後しますが、
セディナカードの場合はおおむね3日後〜くらいには
キャッシングの日本円換算額が計上されてオンラインで確認出来ます。
カードによってはオンライン上では1ヶ月くらい経たないと出てこないこともありますが、
カードに電話で問い合わせると、キャッシング分の支払額を教えてくれます。
ただこのやりとりが結構面倒です。
オンラインですぐに確認でき、かつオンライン上で繰り上げ一括支払いできるメリットは、
まだ現地にいても、オンライン上で全て完結できる ことです。
ここからはセディナカードでの繰り上げ一括支払いを例に取り、
流れを簡単にご説明します。
繰り上げ一括支払いを行うことにより、
何もしなければ支払っていた費用を節約できるのです。
例:10万円をキャッシングし、支払日がATM利用日から30日後の場合
100000 x 18% x (30/365) = 1479.45円
つまり支払いは10万円と1479.45円の利子になります。
まぁそんなに高くないからいいか、
と思うかもしれませんが、カードの毎月の締め日のタイミングが悪いと、
60日間かかることもあり、そうなると先ほどの倍の利子がかかります。
段々高くなってきましたよね。
これをセディナカードのアプリ、
『セディナアプリ』を使うと、
スマホやタブレットからでも支払いが可能になります。
まずアプリ内の”セディナビその他メニュー”を押すと、ブラウザーが立ち上がるので、
ご入金受付から入金受付サービスPay-easy(ペイジー)を押す。
PC画面だと下のような感じ。こちらも同様にご入金受付から
入金受付サービスPay-easy(ペイジー)を押す。
すると、3種類の入金方法が出てくる。今キャッシング利用分が
計上されているかどうかの確認も含め、”全額分のご入金”をクリックする。
金額が計上されていれば、そのまま指示通りに支払いを済ませれば、オンライン上で完結する。
*一つ注意点としては、入金受付サービスPay-easy(ペイジー)に入ったのち、
ブラウザーの戻るボタンを押すと、再度入り直す際に20−30分経ってから入るよう促されるので
注意しましょう。あと、時々Pay-easy自体がメンテナンスをやっている時があります。
まとめ
長くなりましたが、以上が私のATMのキャッシングにおけるノウハウの全てになります。
ノウハウと言うほど大層なものではないかもしれないですが、
これを当たり前にできるようになれば、現金には困らなくなるので、安心感が違います。
キャッシングと聞くと、難しそうだからいいや、と思ってた方も、
この記事を参考に、次回の旅行の際は挑戦してみてください。
不明点等あればコメントをいただけると嬉しいです。
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